夕方のニュースで
炊き出しのスープを食べて
美味しいねぇと笑っていた
緊急地震速報ですと緊迫したアナウンス
怖くてテレビを瞬時に消してしまった
あの子は大丈夫だったかな
怖くて寒くて不安でいっぱいだろうに…
今日、図書館へ行って本を借りてきた
ハマっている寺地はるなさんの作品
本を読む時に
コーヒーを飲もうか、紅茶にしようか迷った
夕飯は一人だったから、冷蔵庫の残り物と
前日に作った根菜の豚汁を熱々にして食べた
ストーブのついた暖かなリビングで
お気に入りの音楽を聴きながら
本を読み進める
9時を過ぎたから、お風呂に湯をはり
いい香りのバスソルトをいれて
ゆっくり入った
私は足りている
家族も元気にしているし
ちゃんと生活を出来ている
何を飲もうか、何を食べようか、
何を着ようか、何処に行こうか
選択肢がある
自分で選ぶことが出来る
安心して眠る場所がある
自分には何も無いと嘆いて
自分には何も出来ないと卑下して
身も心も軽くなりたいと軽く言う
無神経な自分
住む場所を無くし
大切な人を亡くし
積み重ねてきた物を失くし
厳しい現実と正面から
向き合わなければならない人達を思うと
なんと愚かな事かと気がつく
足ることを知れよ、自分