冬になるとたまに作っていたボルシチ、てっきりロシア料理かと思っていたらウクライナの郷土料理だったなんて初めて知った。
更に、今世紀最大の原発事故の現場となったチェルノブイリ、これもロシアではなく、ウクライナにあるという事実を今日知った。
テレビの中だけのニュースでは終わらない、衝撃的なロシアによるウクライナへの軍事進攻。
『とても疲れている。何処に行けばいいのか何をしたらいいのかもわからない。私達が何をしたというの』
キエフの地下鉄に身を潜めている地元住民の悲痛な叫びをテレビ画面を通して観ていた。
自分の日々の暮らしがあって、今日の夕飯は何を作ろうかなとか、子どもの迎えに行かなきゃなぁとか、ごく普通の日常を送っていたであろう人々。
コロナ禍という、先の見通せない長い暗いトンネルに入り込んでもがいてあがいて、なんとか自分の身を守りながら生きてきた数年。たった一瞬で何もかもを失ってしまうという恐ろしくおぞましい現実。
他人事では決して済まない状況になってしまったのだと気づいたらとても怖くなった。
無力感とは、こんな時に使うのかもしれない。
戦争絶対反対