負け犬の遠吠え

情けなくてもかっこ悪くてもこれが私 

バカに付ける薬はない

道の駅の片隅に車を停めて

 

ぼんやりと灯りを見ている

 

家に帰れず、でも行くところもなく

行きたいところもなく

 

足早に帰る車を目で追っている

 

帰る家があるのだなぁ

 

暖かい家で家族が帰りを待っているのかな

 

私は帰れずにいる

 

何も考えない世界に行きたいなあ

 

とぐろを巻くように

 

幾重にも折り重なる怒りに支配され

 

容赦ない言葉の刃で

 

大切な人を傷付ける

 

手放せない苛立ちを

 

沸き立つ得体の知れないドロドロの感情

 

ただ八つ当たりしているだけなんだ

 

息が出来ないほど叫んでも

 

終わりの来ない絶望感

 

底にあるのはただ虚しさだけ

 

こんな夜は消えてしまいたくなる

 

カチコチになってしまえばいいな