2018-09-04 うつろとからっぽ たとえばそんな #詩 うつろとからっぽ 心がうつろなとき 心の中は空き家です 埃だらけクモの巣だらけ 捨てられた包丁が錆び付いている 心がからっぽなとき 心の中は草原です 抜けるような青空の下 はるはると地平線まで見渡せて うつろとからっぽ 似ているようで違います 心という入れものは伸縮自在 空虚だったり 空だったり 無だったり 無限だったり 谷川俊太郎 ~ 心 より~