負け犬の遠吠え

情けなくてもかっこ悪くてもこれが私 

うみ

 
誰もいない海に 二人
 
 
僕は小石を波間に投げる
 
 
君は落ちていた木の枝を拾って
 
 
砂に何かを書いている
 
 
「  相々傘だよ~  」
 
 
「  恥ずかしいからやめろよ  」
 
 
「  波が消してくれるから大丈夫だよ 」
 
 
そんな二人のやりとり
 
 
 
沈みゆく夕陽を背に
 
優しいキスをした。。