たとえばそんな
子宮はもうないのに 子宮がギュッってしたカンカク いっぱいいっぱいキズついて いっぱいいっぱいキズつけて ようやくの今がある 繰り返してはならない 幻を追ってはいけない
窓から入る夜風が 生ぬるくて もう九月も後半だというのに あぁ、あいつが近づいているからか テレビでは盛んに恐怖を駆り立てて 星さえ見えない漆黒の闇を見ていると また怖くなる もし私が死んでも、 世の中は何もなかったように進んでいく もし貴方が死ん…
長い1日が始まる 家中の窓を開け放ち、 布団を干す シーツ、タオルケットを干す スニーカーを洗って干す 風をまとって シーツが呼吸をしているみたいだ 冬にあんなに欲していた太陽の光が 刺すように強くてイタイ カランと氷が溶ける音 青梅のジュースで休憩…
何となく肌寒い午後 音もなくしとしと降っていた雨が、 ざぁーざぁーと勢いよく降ってきた いよいよ梅雨入りだろうか 梅雨は、色々と悩みが増える時期だ おひさまが顔を出さないし 外を散歩出来ないし 髪の毛は爆発するし 食品も傷みやすくなる そうすると、…
電気を消して ストーブを消して テレビを消して 父さんが作ってくれた フルーツサンドとコーヒーを味わいながら 灯りの下で震災の日のことを語り合うよ あの寒くて不安だった日々を忘れないために 毎年、灯りの下で語り合うこれからを
とってももどかしくて とっても悔しくて とっても不安で とっても怖くて とっても寂しくて とっても哀しくて 怒りに支配されている自分 失敗した原稿用紙のように ぐちゃぐちゃに丸めて捨ててしまいたい めちゃくちゃに破り捨てたっていい 軽やかに 穏やかに…
無理やり心に鍵をかけ 必死に忘れようと 忘れたいと もがいて あがいて 苦しんで がんじがらめになった思い 10年という歳月の中で 少しずつ少しずつ ほどけて 心が軽くなっていた 忘れなくてもいいんだね ふっと春の匂いがした
淀んだ空気が 開け放った窓から出ていく シーツとタオルケットと枕カバーを 洗濯して 自分もシャワーを浴びた 掃除機をかけて 拭き掃除をする 気持ちが落ちると何も出来なくなる 無理やりにでも、整然とした空間にするんだ 洗濯が終わって シーツを干す 風に…
夜が明けきらないうちに歩く あたりはしんとして 遠くに幾重にも重なる蝉のこえ 風もなく、川面も穏やかなまま こんな時 世界にひとりきりみたいな 気がしてくる とても寂しい 汗がすーとひいて カワセミが飛び去るのが見えた そろそろ帰ろうかな 静けさは時…
たまに すごく疲れちゃって なんにも出来なくなる そんな時は なんにもしない なんにも考えない それでいい また 動き出せるまで 小休止
昼から雨が降り出すと 予報では言っていたけれど、 5時と共にようやくポツポツ降ってきた。 雨の日が好きなわけ。 いろんな雑音が雨音にかわるから 例えば、うちの前。 3年前からずっと道路工事をしている。 未だに完成の見通しが立たない。 道路工事の重機…
さらさら揺れる木の下で 葉っぱのおしゃべり聴いてたら 自分の悩みなんて どうでもよく思えた さらさら さらさら ゆらゆら ゆらゆら 吹き抜ける夏風が 心地いいなぁ
滝を眺めていたら 無性に泣きたくなって 車に戻って 声をあげて 泣いた 大好きでたまらなかった あの人を思い出して 夏の匂いが そこまで来ている
ニセアカシアの むせるような甘い香り 暗闇を 明るく照らし出す月 満月か… カエルの声がこだまする 夏の気配を感じる 心はおだやかだ 何にもない 何にもいらない
テレビでは毎日毎日 同じように どのチャンネルも 新型コロナウイルスのことばかり あれれ 今までどうやって生きてきたかな これまでの自分がなんだか思い出せない でもコロナウイルスは 誰にも平等 誰にも感染するリスクはある これから先の未来なんて 考え…
物心ついた頃から 気がつけば一人でいた。 クラスの班決めの時、 バスの席、 体育のバトミントンの相手、 席替え、 いつも最後まで相手が居なくて 先生が決めた。 寂しい。 集まって皆楽しそう。 羨ましい。 ワタシはその中に入れない。 ドウシテ? 大人にな…
口から与える栄養は 間違いなく足りていて 気がついたら どんどん大きくなってしまった 外見的には立派になって でも、足りない栄養があった 心の栄養をあげられないままに 取り残された小さな男の子 受け流せず 揺らぐ 崩れやすく もろい ずっと怒ってばか…
風もない 梅雨入りした6月の午後 ねっとりとまとわりつく空気 寒いのか 暑いのか わからない 時計の秒針の音に気をとられる 何にも考えていない 無責任な時間を ただぼんやりと過ごしている 不思議と 焦る気持ちはうまれない け せら せら かぁ
すこぉし 湿気を帯びた そんな空気感 始まる前の わくわくした気持ち 夏のにおい 色褪せてしまった 遠い日の記憶
藤棚の下で ぼーとしている 蜂がブンブン飛び交って 強い香りに 目眩がする 突然の強いかぜに はらはらと 花が散る 一人で風に吹かれて ぼーとしている 空は青くて からりとしたいい天気だ
自業自得だと分かっている 信頼されていないことも 自分のことを嫌いなやつは やっぱり嫌われ者なのだ 仕方ないって強がってみても 本心は 寂しくて 悔しい でもさ、そうやってしか 生きてゆけない 愚痴ったり ひねくれたり 人のせいにしたり 自分自身に責任…
だれもいない さびしい めずらしいゆきぐにのせいてんのひに まどのそとをまぶしくみつめる さびしい みたされないのは じぶんのこころがまずしいから あいがないから じぶんにはなにもない
鉛色の空から 真っ白な雪が止めどなく降り続く あっという間に 白い世界 さまざまな物の 色を消して 白になる
眠いから 頭をなでて と、メールした 優しく優しく なでてくれた 甘えたいのかも なぁ 旦那の存在は 本当に 自分にとって 生命線だ
人にしてほしいことは 人にしてあげなさい
最近、めっきり秋めいて 空が高くて なんだか切ない シーツ、タオルケット、布団 干せるだけ干す 気持ちがいいなぁ 鬱が酷かった頃、 洗濯物を干していて 無性に虚しくなった 乾いた洗濯物を畳んでいて 号泣した。。 わけもわからず ずっとこの先もあたしは…
ヤバイ… ヘドロ溜まるばっかり
絶望 谷川俊太郎 絶望していると君は言う 絶望が終点ではないと 君のいのちは知っているから 絶望とは 裸の生の現実に傷つくこと 世界が錯綜する 欲望の網の目に 囚われていると納得すること 絶望からしか 本当の現実は見えない 本当の希望は生まれない 君は…
出口 谷川俊太郎 自分で作った迷路に迷って 出口を探してうろうろしてる。 上を見れば まだお天道様がいるのに 下を掘れば まだ水も湧くのに 前ばかりをみて歩いていくから どっちにむかってるのか いつか それさえ分からなくなって 心は迷子 いっそ 出口は…